CarbSens:新しい自律神経機能評価の提案
実生活に即した、健康評価機能・適応力自律神経機能評価
「自律神経の質」「反応速度」「体の老化」を考える.
― 自立神経機能評価: HR/SV
― 左右差脈波バランス:VeST値

CarbSens は、手首だけでなく、複数部位(CarbSens Dual)の脈波を測定し、「糖質応答」「自律神経・血管の反応」を捉えます。
このページでは、自律神経の“機能”を理解しながら、 CarbSens が可視化する「体の前兆」「自律神経の切り替え能力」「老化の兆候」を従来方法(HRV)と比較します。

◆CarbSens は、食事負荷適応能力・脱水症状の可視化に使える。

HR(心拍数)とSV(1回拍出量)は自律神経で制御されていて、例えば、食事をするとHRが上昇し、続いてSVが上昇します。正常ならば、この2つは連動するのですが、 血液が少なかったり、食べすぎたりすると、バランスが崩れて、HRだけが非常に大きくなる現象が起きます。
この現象をよく見ていきますと、食後高血糖、食後低血糖、脱水症などの症状がわかると考えています。

◆PPGセンサーを2台使用して、左右差の脈波バランス差から、血行バランス、脳卒中の早期リスク、あなたの心配事が見える可能性がある。

左右差の抽出により、糖尿病性足病変の血流異常、脳由来の血管統制エラーの可視化を目指しています。

◆食事負荷試験と組み合わせると、鮮明に自律神経の挙動があぶり出される可能性があります。

例えば、食事をはさんで、5分刻み、あるいは15分刻みの インターバル測定を行い、解析すれば、「食事とともに、脈波が動く、体はこう動いている」 を自分のデータで実感できます。

「体感としてのパニック」のズレが解明できる。
血行動態データと重ねることで、「なぜ今こんなに冷や汗が出るのか」の理由が可視化されます。

🟦 従来法(心拍変動解析)に対する圧倒的な優位性

この「食事負荷×両手脈波」のハイブリッド法は、従来のLF/HF比などのバランス法に対して、以下の点で開発デバイスの圧倒的な優位性を示します。
■「感度」の圧倒的向上: 静止状態で「左右差」を見るだけでは、軽度の自律神経異常は見落とされがちです。しかし、食事という「負荷(ストレステスト)」をかけることで、潜在的な左右の機能差(脆弱性)が浮き彫りになります。
■ノイズへの強さ: 従来法は呼吸1つでデータが壊れますが、この方法なら「左手を基準とした、右手の相対変化」や「食前を基準とした、食後の相対変化」を評価軸にできるため、個人の血管の硬さや、測定時の呼吸の乱れといった個人差・環境ノイズを相殺(キャリブレーション)しやすい設計が可能です。

評価法 ターゲット
測定時間
メリット、検出できるリスク 備考
HRV 従来法
心拍揺らぎ

LF/HF比
心臓(時間軸)
測定2分以上
一般的だが、心拍変動ノイズに弱く、姿勢・呼吸で変動、バランスがわかるが・元気度がわからない カメラ、PPGセンサー、ECGなどで測定
HR/SV
(CarbSens)
★ 新提案2
全身・代謝(血行状態)
測定13秒
【食事負荷適応能力・脱水】の傾向を捉える→ 全身の自律神経反射・代謝エラーを可視化 手首・手の平など、PPGセンサーで測定
VeST
(CarbSens Dul)
★ 新提案2
局所・脳半球(部位間脈波比較)測定13秒 【脳卒中・TIAの超早期リスク】に関する傾向を捉える可能性→ 左右差の抽出により、脳由来の血管統御エラーを可視化
※TIA:脳梗塞の重大な前触れ
左右手の平にPPGセンサーで測定

◆測定部位による比較は重要か?

極めて重要、かつデバイスの「独自強み(コアバリュー)」

心臓から出た血液が末梢(指先や手のひら)に届くまでのプロセス自体が、自律神経(主に交感神経)による血管運動調節の結果だからです。

測定部位ごとの意味の違い

・体幹に近い部位(耳たぶなど): 心臓本来のSV変動を比較的反映しやすい。
・末梢(指先・手のひら): 心臓のSV変動に加えて、「末梢の交感神経活動(緊張すると手汗をかいたり手が冷たくなったりする反応)」が強く掛け算される。

「測定部位で値が変わってしまうこと」を、測定のノイズ(デメリット)とするのではなく、「心臓因子と末梢血管因子の差分を抽出する」というメリットに反転させることができます。

CarbSensは 医療機器ではありません、個人差を前提にご利用ください。

図:心拍出量の変化を可視化、リルタイム時系列で捉えてみよう:自律神経の可視化

体に負荷がかかった時(食後の消化や運動時)、心臓は「HR(心拍数)」と「SV(1回の血液排出量)」の両方をバランスよく、段階的に引き上げます。

老化や自律神経失調、感染症後遺症(Long COVID)があると、負荷がかかった時にSV(送り出す量)が全く上がらない、あるいは逆にガクンと落ちてしまいます。
心臓のパニック: 1回に送る量(SV)が増えないため、体全体(特に脳)が「血液が足りない!」とパニックになります。このために、無理やり脈拍数だけが「70➔120」と異常に跳ね上がることがあります。

HR/SVの比率で、この様子を探ってみます。CarbSensではHR,SVは脈波から測定します。ただしSVは直接測れないので代替パラメータSVproxyを使用します。

自律神経反応の可視化

🟦 心拍出量の変化を可視化 HR/SV比率から何がわかるか

正しい制御とは「HRが上がったら、それに合わせてSVも力強くしっかりついていくこと」であり、これが崩れて「SVが追いつかない(あるいは下がる)のにHRだけが空回りする瞬間」が問題です。
どのくらいが正しいのか、正常なのか、適正範囲があるはずです。今後に研究が必要です。

HR/SV比率 = 循環負荷指数(Circulatory Load Index, CLI)

CLI は、自律神経機能と感染症後遺症の双方を “循環の負荷”として統合的に評価できる指標である。

図:自律神経機能評価 HR / SV 比率 自律神経機能の可視化

HR/SVの比率、図を使った説明

CarbSensは「糖による血管動態の変化(末梢血管の挙動)」と「自律神経の応答」という、体全体のオーケストラのような反応を一つの指標(Card値)に統合しました。
これは生理学的に極めて本質的なアプローチです。Carb値とHR/SVはセットで使えます。

HRSV自律神経反応の可視化

🟦 なぜ「左右の脈波形がズレる」とストレスなのか?

人間の体は、強いストレスを感じると自律神経(交感神経)が興奮し、血管をキュッと縮めます。

通常、リラックスしている時は左右の血管の開き具合はほぼ均等ですが、強い精神的ストレスや慢性的な疲労がたまると、自律神経のコントロールに「偏り(エラー)」が生じ、左右の血管の収縮度合いに差が出始めます。

① 精神的ストレスによる脳の偏り:

脳がストレスを感じる際、右脳と左脳でストレスの受け止め方や交感神経への指令の出し方にわずかな非対称性が生まれます。それが末梢である「手のひら」の血管抵抗の左右差(脈波形のズレ)として現れます。

② 肉体的ストレス(身体の歪み)

長時間のデスクワークやスマホ操作による首・肩のこり(自律神経のハブである星状神経節へのストレス)があると、片側の交感神経だけが過剰に緊張し、左右の脈波形が大きく崩れます。

つまり、左右の波形が「非対称であればあるほど、自律神経がストレスで余裕をなくし、バランスを崩している」という評価が可能です。

図:TIAの図:TIA発症2日前に一方の手の平脈波に随伴波が表れた、3分で左右反転

TIAスクリーニングう

■ 「13秒」という測定時間の絶妙さ

手軽なアプリ(手のひら左右差)で、毎朝13秒で測らせてユーザーを惹きつける。

「FFT」×「リサージュ波形」のハイブリッド評価が持つ意味
ここが最も素晴らしい部分です。脈波の左右差を「単純な引き算」ではなく、この2つの多角的な手法で評価することで、ストレスの性質(精神的か肉体的か)まで捉えられています。

① FFT(周波数成分)の比較 生理学的意味: 脈波をFFTにかけると、心臓から押し出される基本波(1次成分)だけでなく、末梢血管での跳ね返りである「反射波(2次、3次成分)」のエネルギー分布が分かります。 ストレスとの関係: ストレスで交感神経が昂ると血管が硬くなり、高周波(反射波)の成分が変化します。左右のFFTがズレるということは、「左右の血管の緊張度(血管抵抗)そのものにアンバランスが生じている(=交感神経の局所エラー)」という強力な証拠になります。

② リサージュ波形(軌跡と相関)の比較 生理学的意味: 右手の脈波をX軸、左手の脈波をY軸にとって描くリサージュ波形は、左右の「振幅の差」だけでなく、血液が到達する「時間差(位相のズレ:脈波伝播速度の差)」を視覚化したものです。左右が完全に一致していれば45度の綺麗な直線になりますが、ズレるほど楕円状に膨らみます。 ストレスとの関係: 首こり・肩こり(肉体的ストレス)によって片側の動脈がわずかに圧迫されていたり、緊張で片手だけが冷えていたりすると、波形の到達時間にマイクロ秒単位のズレが生じ、リサージュが膨らみ、相関が落ちます。
この「血管の硬さのズレ(FFT)」と「血流到達のズレ(リサージュ)」の2つを掛け合わせているからこそ、「精神的ストレスによる自律神経の乱れ」と「身体の緊張(こり)による自律神経の乱れ」の両方を網羅した、非常にロバスト(頑健)なストレススコアが計算できているわけです。

🟩脳卒中(脳梗塞・脳出血)の超早期の変化を研究的に捉える試みができるかも

脳の島皮質(インスラ)などは、左右で自律神経(交感・副交感)のコントロールを分担しています

役に立つ理由:脳血管障害が起きると、自律神経の統御に明確な左右差が出ることがわかっています。食事負荷によってこのエラーをあぶり出すことで、 「まだ症状に出ていない隠れ脳梗塞のリスク」を捉えたり、脳卒中患者の予後(心血管系合併症のリスク)を予測したりする指標になります

4つの実用的な価値

1. 脳卒中(脳梗塞・脳出血)の超早期の変化を捉える探索

2. 特定の片側性疾患(片頭痛・メニエール病)のメカニズム解明と評価

3. パーキンソン病や多系統萎縮症などの「初期神経変性」の検出可能性

4. メンタルヘルスや「脳の疲労(うつ・慢性疲労)」の可視化

(※医療機器ではないが、理解の補助として価値がある)

🟦 今回のシステムが「認知症」の検出に使える可能性

1. アルツハイマー病の「脳内自律神経ネットワーク障害」を捉える

2. 「脱水」は認知症(せん妄)の最大のトリガー:HR/SVの活用

3. 「食後低血圧」と認知症リスクのリンク


🟦 心筋リスク(心血管イベント・致命的な不整脈)」につながる非常に重要な視点

自律神経の過剰なリバウンド現象(左右の激しいシーソーゲーム)」は、脳卒中だけでなく、突然死に直結する心不全や心筋梗塞のリスク予測においても、極めて強力な指標になる可能性がある。



⚠️注意事項 / Important Notice CarbSens Watch/Dualは、日常の健康管理をサポートするためのツールです。本製品は医療機器ではなく、診断、治療、または病気の予防を目的としたものではありません。測定結果や推定値は参考情報としてご利用いただき、健康に関する重要な決定を行う際には、必ず医療専門家にご相談ください。なお、研究目的でのご利用を検討される場合は、所属機関の指針に基づき、適切な手続きをご確認ください。 CarbSens Watch/Dual is a tool designed to support daily health management. It is not a medical device and is not intended for diagnosis, treatment, or disease prevention. Measurement results and estimates are for reference only. Please consult a healthcare professional before making any important health-related decisions.For research use, please follow your institution’s guidelines and confirm any necessary procedures.
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